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代表挨拶/領域概要

再発や転移をともない体内に広がった進行がんに対する、副作用の少ない治療薬開発は、がん治療研究における最大の目標です。近年、副作用の少ない治療薬候補が登場してきつつあるものの、コストに対して治療の奏効率が低いという問題があります。そこで、患者さんごとに最適な治療薬を選定して奏効率を高められるような画期的な診断治療方法が求められています。本研究領域では、原子核階層から個体階層までの全階層学問領域の専門家を結集し、量子もつれ光子対放出原子核―分子間相互作用プローブによる世界初の全身分子間相互作用イメージング手法を創出します。革新的な「光子対診断治療学」の創生により、がんの位置だけでなく化学的環境を非侵襲的に診断することが可能となり、悪性腫瘍・アルツハイマー病等の治療高度化や、患者さんごとに治療方法を最適化した個別化医療の実現につながると期待されます。

GREETING/OUTLINE